診療
胞状奇胎自然寛解後の妊娠予後
佐藤 明日香
1
,
碓井 宏和
1
,
生水 真紀夫
1
A. Sato
1
,
H. Usui
1
,
M. Shozu
1
1千葉大学大学院医学研究院生殖医学
pp.895-900
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000529
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
胞状奇胎患者の多くは挙児希望を持つ。2010~2016年に当院で管理した胞状奇胎自然寛解例309例を対象に後方視的調査を行い,胞状奇胎自然寛解後の妊娠予後を検討した。結果は,181例(58.6%)で延べ233妊娠が確認され,生産率,早産率,流産率は一般集団と同等であった。胞状奇胎反復率は2.1%(5/233)であった。自然寛解後に続発症を発症した症例はなかった。また,当院の2000~2009年のデータと比較したところ,患者平均年齢の有意な上昇(32.9歳 vs 31.0歳)を認めたが,胞状奇胎後妊娠率(58.6% vs 52.0%),生児獲得率(45.6% vs 44.9%)は変化がなかった。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.