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ARTが出生児の性比に与える影響についての検討
政井 哲兵
1
,
齊藤 槙
1
,
東城 真紀
1
,
清水 理香
1
T. Masai
1
,
M. Saito
1
,
M. Tojo
1
,
R. Shimizu
1
1佐久平エンゼルクリニック
pp.891-893
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000528
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自然界における出生児の男女比率は51% vs 49%程度といわれており,ごくわずかに男児が多いとされている。一般に男性の平均寿命は女性より短いため,ごくわずかに男児が多く生まれることで社会全体として男女数のバランスを取っていると推察される。一方,ARTでは行われる手技,方法により出生児の男女比率に影響を与えるのではないかとする意見があり,胚盤胞移植では男児が多いなどの指摘がある。不妊患者の増加に伴いART実施件数が増えることで,男女の人口バランスに不均衡をもたらし,社会全体に深刻な影響を与えかねない事態も懸念される。日頃から生殖医療に携わるわれわれは,常にその点に留意する必要がある。
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