特集 卵巣癌の手術up to date
7.消化器合併切除
西川 伸道
1
,
島田 能史
2
,
若井 俊文
2
,
吉野 潔
3
,
榎本 隆之
1
N. Nishikawa
1
,
Y. Shimada
2
,
T. Wakai
2
,
K. Yoshino
3
,
T. Enomoto
1
1新潟大学産科婦人科
2新潟大学消化器・一般外科
3大阪大学産婦人科
pp.503-508
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000429
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進行卵巣癌では,残存腫瘍の最大径を1cm未満にすること(optimal surgery)により予後が改善するため,最大限の腫瘍減量手術が行われる。進行卵巣癌では,原発巣の直接浸潤や腹膜播種による直腸浸潤を伴うことも多い。この場合,直腸合併切除術を行うか否かは,患者の予後だけでなくQuality of Lifeにもかかわることであり,非常に悩むところである。本稿では,消化器合併切除のなかでも,特に卵巣癌の直腸浸潤について,直腸合併切除術の適応と実際の手技に関して概説する。
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