特集 卵巣癌の手術up to date
6.SDSにおける腫瘍減量術
-―DESKTOPⅢの考察も含めて―
加藤 一喜
1
,
竹島 信宏
1
K. Kato
1
,
N. Takeshima
1
1がん研有明病院婦人科
pp.495-501
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000428
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卵巣癌は,患者の約2/3は進行期で発見されて初回治療が行われ,進行卵巣癌症例の大半が再発する予後不良な癌腫である。再発卵巣癌に対する治療の主体が化学療法であることは論を俟たないが,2017年のアメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)において,プラチナ製剤感受性再発卵巣癌に対する腫瘍減量手術(SDSあるいはSCS)の有用性を示唆する重要な臨床試験の結果が報告された。この臨床試験AGO DESKTOPⅢ/ENGOT ov20の解説と,再発卵巣癌に対するSDSの手技の実際として,左上腹部手術である 1 脾臓・膵臓尾部切除,2 326 latero aortic a1およびa2リンパ節切除,の2つの術式について解説する。
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