診療
マルチプレックスPCR 法による新規HPV タイピング検査法(HPV サーティーン)の有用性について―既存クリニチップ法との比較―
小澤 信義
1
,
成澤 邦明
2
,
浅野 克敏
3
,
中嶌 浩二
3
1おざわ女性総合クリニック
2東北大学(名誉教授)
3日本遺伝子研究所
pp.1757-1759
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000237
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子宮頸癌に深くかかわる13 種類のHPV 型(16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68 型)のプライマーを作成し,選択性を高めたマルチプレックスPCR 法(HPVサーティーンTM法)が臨床応用可能であるかについて,既存のクリニチップTM法と比較検討した。HPV サーティーンとクリニチップ法との一致率は96.8%(89/92)であった。陽性一致率は97.2%(70/72),陰性一致率は95.0%(19/20)であった。HPV サーティーン法は,クリニチップ法に劣らない精度を持っており,CIN の管理に有用な方法と考えられる。
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