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生殖領域 GQ-35 胚移植カテーテル挿入困難例に対するノウハウは?
岡本 純英
1
1岡本ウーマンズクリニック(院長)
pp.1589-1597
発行日 2017年10月31日
Published Date 2017/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000200
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胚移植カテーテルの挿入が困難なことを想定し,経腟超音波断層ガイド下ピンポイント胚移植法を考案した。挿入できないときは胚移植を中止する。胚はまだ庫内にあり傷まない。麻酔も使う。パラサービカル・ブロック麻酔も翌朝の絶食,静脈麻酔下胚移植もある。ポリープは除去して胚保存を選択する。カテーテル外筒にスタイレット(矯正歯科用の針金)を入れて子宮頸管の屈曲の形状を保ち挿入する。円錐切除にはシリコンフランジでカテ先端過侵入を防ぐ。頸管通過がまったく不可能な症例には経子宮筋層(TM)で行う。ヒューバーバックカット採卵針と持続硬膜外麻酔(硬麻)チューブを組み合わせ硬麻同様子宮内膜腔にカテを這わせると妊娠しやすい。
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