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生殖領域 GQ-31 不妊症における統合医療の用い方は?
井田 守
1
,
福田 愛作
1
,
森本 義晴
2
1IVF 大阪クリニック
2HORAC グランフロント大阪クリニック
pp.1553-1560
発行日 2017年10月31日
Published Date 2017/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000196
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われわれはI VF 不成功例に対してサプリメント投与,低反応レーザー治療(LLLT)と統合医療プログラムを行い,その有用性について検討した。L—カルニチン(1,000 mg/day)投与後良好分割期胚率(54.1% vs 60. 3%,p<0. 05),胚盤胞到達率(32. 0% vs 52.3%,p<0.01)が有意に増加した。メラトニン(3 mg/day)投与後,良好分割期胚率(48.7% vs 58.5%,p<0. 01),胚盤胞到達率(25. 6% vs 52.0%,p<0.01),良好胚盤胞到達率(25.9% vs 51.2%,p<0.01)が有意に増加した。LLLT 施行後,成熟卵数,受精卵数が増加した(成熟卵数1.7 vs2.0,p<0.05,受精卵数1.6 vs 1.7,p<0.05)。ホルモン補充凍結融解胚移植周期において妊娠率が向上した(分割期胚移植5.7% vs 17. 1%,p<0. 01)。統合医療プログラム施行後妊娠率が改善した(9.7% vs 26. 9%,p<0. 01)。
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