特集 小児の鎮静
2.救急外来での小児の鎮静
萩原 佑亮
1
1東京都立小児総合医療センター救命救急科
キーワード:
系統的アプローチ
,
絶飲食時間
,
ケタミン
,
合併症
Keyword:
系統的アプローチ
,
絶飲食時間
,
ケタミン
,
合併症
pp.890-896
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001835
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救急外来における鎮静は「予定外」である.救急外来では,さまざまな制約によって不利な条件下で実施せざるを得ない点で,予定された鎮静とは根本的に違う.そのため,周到な準備と系統的アプローチが必須である.患者のリスク評価や薬剤の選択といった以前に,鎮静環境の整備や医療者の知識やスキルの習得があって初めて安全な鎮静が実施できる.実際に,救急外来における処置時の鎮静で最も使用される薬剤はケタミンである.ケタミンを中心に鎮静に関する知識,それに必要とされるスキルの獲得や環境整備を整えることが救急外来における鎮静を行ううえでの第一歩となる.
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