綜説
脳性麻痺のリハビリテーション
和田 勇治
1
1東京都立小児総合医療センターリハビリテーション科
キーワード:
脳性麻痺
,
リハビリテーション
,
ハイリスク
,
診断
Keyword:
脳性麻痺
,
リハビリテーション
,
ハイリスク
,
診断
pp.293-299
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000372
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ハイリスク児に対しての介入ではminimal handling,カンガルーケア,呼吸理学療法,哺乳訓練や口腔刺激,ポジショニングなどの効果が報告されているが,不明な点も多い.神経発達学的治療法(neurodevelopmental treatment:NDT)では部分的な効果を認め,作業療法・CI療法(Constant induced movement therapy)・ボツリヌス療法は上肢機能改善に有用であった.経口抗痙縮薬,ボツリヌス療法,バクロフェン髄腔内投与療法(intrathecal baclofen therapy:ITB)は痙縮に有効であった.嚥下造影,経頭蓋エコー(US),上部消化器管造影・24時間pHモニターなどはそれぞれ特定の呼吸・嚥下障害の病因検索に有効であった.口腔ネラトン法による嚥下訓練と食事指導,下顎運動のコントロールを用いた口腔内器具は勧められる.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.