診療
小児科臨床における心理社会的因子を含めた包括的評価
-―児童精神医学初期評価フォーマットの利用
錦井 友美
1
1国立病院機構長崎病院小児科
キーワード:
初期評価
,
定式化
,
フォーミュレーション
,
子どものこころの臨床
,
児童精神科
Keyword:
初期評価
,
定式化
,
フォーミュレーション
,
子どものこころの臨床
,
児童精神科
pp.301-306
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000373
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近年,小児科臨床でもさまざまな立場で子どもの心の問題に遭遇する.この場合小児科医も,子どもと家族,その環境因子を総合的に評価し,個々の病態に合わせた対応が必要になる.九州大学病院子どものこころの診療部作成の「児童精神医学初期評価フォーマット」は包括的な初期評価のための書式で,最終的には個々の症例の定式化まで行う.児童精神医学専門医から小児科医を含む多職種専門家に広く適用される.筆者は小児科医であるがこのフォーマット作成に関わり,使用の機会を得た.今回自験例の初診時記録を用いて具体的な実践方法を示す.一定の形式で初期評価を行うことは,包括的なケアや,潤滑な多領域連携を可能にすることが期待できる.
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