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特集 ハイリスク状態のリハビリテーション
ハイリスク症例に対する急性期リハビリテーションの実践
Acute rehabilitation for high risk cases.
高橋 紳一
1
Shin-ichi Takahashi
1
1武蔵野赤十字病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Musashino Red Cross Hospital
キーワード:
急性期リハビリテーション
,
ハイリスク
,
モニタリング
Keyword:
急性期リハビリテーション
,
ハイリスク
,
モニタリング
pp.929-933
発行日 2011年10月10日
Published Date 2011/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102227
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はじめに
武蔵野赤十字病院(以下,当院)では2000年9月に改組し,リハビリテーション科を立ち上げた.当時,外来通院の牽引とホットパックを中心に,入院・外来合わせて1日300件超をこなしていた.その後地域連携と院内業務改革を推進して,通院リハビリテーションを地域に移管し,急性期リハビリテーションへ特化してきた.気管内挿管中でも車いす座位訓練を励行し,腹臥位あるいは半腹臥位での排痰ドレナージを院内および地域に普及させてきた.脳卒中例では多臓器の機能障害を合併した症例が多くなり,種々の疾患例における呼吸器障害合併例については救命救急科を筆頭に全科から依頼されている.生命危機を脱していれば,循環動態が不安定であっても,血圧変動を可能な限り少なくし,軽い運動負荷にして休息を頻回に入れて時間をかけた訓練を組織立って実施している.また,ハイリスク患者の体位変換時や多数の身体接続機器がある時の体位変換には,複数スタッフが関わり,決して1人のスタッフで行わないようにし,危険回避に注意を払っている.各ユニットを中心とした病棟訓練を行う際には,訓練用機器とモニタリング機器を持参して理学療法士(PT),作業療法士(OT)が一団で移動していく病棟クルー体制にてベッドサイド訓練に臨んでいる.
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