綜説
外国人小児が来院した際のポイント
田中 孝明
1
1川崎医科大学小児科学
キーワード:
外国人小児
,
インバウンド
,
医療通訳
,
異文化理解
,
宗教
Keyword:
外国人小児
,
インバウンド
,
医療通訳
,
異文化理解
,
宗教
pp.283-291
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000370
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近年,日本を訪れる外国人の増加により,「インバウンド」という言葉が頻繁に使用されるようになった.対応能力にかかわらず外国人患者が受診し,多くの医療機関がさまざまな問題に直面している.さらに,日本で生活する外国人小児(約20万人)の大部分が予防接種や健診,急性疾患などで医療機関を受診するため,小児科医にとっても対応が求められている.外国人診療では,言葉だけでなく,文化や医療事情の差異を理解することが大切である.インバウンド小児に対する診療は確立されていないが,一つ一つ経験を積み重ね,知識や技術を共有することで,外国人小児が安心して受診できる体制が少しずつ整備されると考える.
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