Japanese
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特集 療育/小児リハビリテーション
脳性麻痺児に対するリハビリテーション
Rehabilitation for cerebral palsy in Japan
真野 英寿
1,2,3
Hidetoshi Mano
1,2,3
1昭和大学保健医療学部理学療法学科
2昭和大学藤が丘リハビリテーション病院
3東京都立北療育医療センター城南分園整形外科
1Showa University, School of Nursing and Rehabilitation Science
キーワード:
脳性麻痺
,
療育
Keyword:
脳性麻痺
,
療育
pp.777-783
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200706
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はじめに
「療育」に関しては,多くの先人たちがその歴史とともに理念,定義について述べている.一方で「療育」という言葉は,現在では障害にかかわるさまざまな領域で語られている.2012年,厚生労働省は,増加する障害に対するニーズに対して,18歳未満の障害児に対する障害児通所支援サービスを児童福祉法の元に一元化し,主体を市町村に移行した.そこで行われている通所支援サービスのなかに「放課後等デイサービス」がある.現代の,障害児を抱える母親にとっては,「療育」とは「治療と教育を行う場所」であり,「放課後等デイサービス」はその場所として理解されている.近年はサービスを提供する事業所が増え,特別支援学校では,放課後になると放課後等デイサービスに通う障害児のための送迎車が待機しているような現状である.肢体不自由児の「療育」に携わってきた医師にとって,隔世の念を禁じ得ないであろう.
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