Japanese
English
特集 小児リハビリテーション—その歴史と各疾患への対応,未来への展望について—
3 脳性麻痺のリハビリテーション
Rehabilitation Training Fitting to the Physical Condition of Children with Cerebral Palsy
朝貝 芳美
1
Yoshimi Asagai
1
1信濃医療福祉センター
キーワード:
脳性麻痺
,
療育
,
過去・現在・未来
,
リハビリテーションのあり方
,
運動機能予後
Keyword:
脳性麻痺
,
療育
,
過去・現在・未来
,
リハビリテーションのあり方
,
運動機能予後
pp.359-364
発行日 2016年5月18日
Published Date 2016/5/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 近年,重症脳性麻痺児の増加に伴い運動機能に対する関心が薄れている.脳性麻痺児のための粗大運動能力分類システム(gross motor function classification system:GMFCS)レベルⅢ,Ⅳでは運動機能予後予測に則り,短期から長期の目標を立て,頻度の少ない通院にとどまることなく,通院頻度を増やす,親子入所や単独入所による有期有目的集中訓練や機能向上を補助する手術療法を含む各種痙縮治療を駆使して,10歳頃までに運動機能を日常で使えるレベルまで引き上げる必要がある.長期目標として,つかまり立ちや車いすへの移乗能力の維持が重要で,抱き上げての移乗は避けなければならない.そのために日常での支持立位・歩行や環境調整が重要となる.漫然と頻度の少ない通院,それも訓練室内だけの訓練で機能の向上する時期を逸してはならない.
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