Japanese
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臨床
変形性腰椎症を合併した慢性腰痛患者に対するミニマリスト・シューズを装着したウォーキングとトリガーポイント注射の併用効果
Efficacy of walking exercise wearing minimalist footwear with trigger point injections for chronic low back pain with lumbar spondylosis
戸田 佳孝
1
,
増田 研一
2
Yoshitaka TODA
1
,
Kenichi MASUDA
2
1戸田整形外科リウマチ科クリニック
2関西医療大学,スポーツ医科学研究センター
キーワード:
Low back pain
,
Shoes
,
Walking
Keyword:
Low back pain
,
Shoes
,
Walking
pp.183-187
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003288
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要旨:変形性腰椎症を合併した慢性腰痛を有する患者に対してトリガーポイント注射を共通療法として行い,歩数計を貸与し1日7,000歩以上のウォーキングを指導した。足を窮屈にする要素を取り除いたミニマリスト・シューズを装着するMS群(n=28)と従来のウォーキング・シューズを装着するWS群(n=29)に無作為に分類し,8週間後の治療効果を比較した。その結果,MS群はWS群に比べて1日平均歩数が有意に増加し(p=0.005),生活困難度が有意に改善した(p=0.001)。ウォーキングは傍脊柱筋への負荷を軽減するだけでなく,筋持久力を改善することで慢性腰痛を予防する。しかし,変形性腰椎症を有する年齢層では外反母趾や浮き趾を合併する者が多く,通常の靴では1日7,000歩以上の歩行が困難な場合が多い。ミニマリスト・シューズは足先が幅広であるため前足部障害のある者でも長時間の歩行が可能である点が,変形性腰椎症の発症しやすい年齢層に適していると結論した。
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