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特集 骨転移診療のすゝめ―現状と課題
長管骨病的骨折の手術
-―一般整形外科医も積極的に治療に関わりましょう!―
Treatment of metastatic long bone tumors;orthopaedic surgeons assemble !
宮本 俊之
1
Takashi MIYAMOTO
1
1長崎医療センター,整形外科
キーワード:
Metastatic long bone tumor
,
Prophylactic intramedullary nail fixation
,
Multi–disciplinary team effort
Keyword:
Metastatic long bone tumor
,
Prophylactic intramedullary nail fixation
,
Multi–disciplinary team effort
pp.815-820
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003029
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要旨:超高齢社会となった本邦では悪性新生物による死亡は死亡数の1位を占めている。一方で悪性新生物の治療は飛躍的に進歩し,ステージ4(末期がん)となっても相当の予後が見込まれるようになった。そのため転移性骨腫瘍が大きな問題となってくるが,特に大腿骨への転移はQOLを下げるだけでなく,quality of death(QOD)を下げる要因ともなり治療に難渋する。整形外科医であれば人工骨頭置換や大腿骨の髄内釘固定は決して特殊な手術ではなく,市中病院の医師であれば誰もが実施する手技である。ただし病的骨折となると治療に二の足を踏むのも現状であるが,腫瘍整形外科医は全国に250名ほどしか存在せず,全症例を腫瘍専門家に任せるのは現実的ではない。一般整形外科医でも十分に対応できる病的骨折治療の具体例を示し,当院での線引きを明記した。
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