Japanese
English
シンポジウム 下肢長管骨骨折に対するminimally invasive surgery
下肢長管骨骨折に対するプレート固定の適応と限界
Plate Fixation for Fractures of the Long Bones of the Lower Extremities : its Indication and Restriction
田中 正
1
,
豊根 知明
1
,
加藤 大介
1
,
金山 竜沢
1
,
林 隆之
1
,
長島 久
1
,
山下 正臣
1
Tadashi Tanaka
1
1君津中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kimitsu Chuo Hospital
キーワード:
minimally invasive plate osteosynthesis
,
MIPO
,
最小侵襲プレート骨接合術
,
biological plating
,
生物学的プレート固定
,
bridge plate
,
架橋プレート
Keyword:
minimally invasive plate osteosynthesis
,
MIPO
,
最小侵襲プレート骨接合術
,
biological plating
,
生物学的プレート固定
,
bridge plate
,
架橋プレート
pp.1141-1147
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903381
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要旨:下肢長管骨骨折に対するプレート固定について自験例を検討し,その適応と限界について述べた.症例はbiological platingを行った55例58骨折で,年齢は10~90(平均43.3)歳,経過観察期間は平均1年5カ月であった.骨折の内訳は大腿骨骨幹部8骨折,顆部顆上18骨折,𦙾骨骨幹部(近位・遠位部骨折合併例を含む)32骨折であり,うち開放骨折は21骨折,合併症として肺損傷,頭部外傷,脂肪塞栓などを認めた.プレート固定は極力骨膜を剥離せずに行い,関節部骨折は解剖学的整復・強固な固定を,骨幹・骨幹端骨折は解剖学的アライメントおよび安定した内固定(早期自動運動を行うに必要十分な固定力)を目指した.また近位・遠位2カ所に小切開を置いたのみのminimally invasive plate osteosynthesis(MIPO)を33例に行った.開放骨折などで受傷後早期に創外固定を行い,二次的にプレートに変更したものが15例あった.歩行は当初よりlight touchを許可し,骨癒合状況により本格的な部分荷重を1~14(平均6.6)週で,全荷重を6~20(平均13.1)週で開始した.骨癒合は全例に得たが,外仮骨を形成して癒合するindirect healingが半数以上を占め,これらでは外仮骨出現が平均1.8週,仮骨の架橋は4.7週であった.
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