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特集 骨転移診療のすゝめ―現状と課題
骨転移診療における動脈塞栓術,ラジオ波焼灼という選択肢
Transcatheter arterial embolization and radiofrequency ablation for metastatic bone tumors;the basics, indication, effectiveness and safety
和田 武
1
,
山本 真由
1
,
近藤 浩史
1
Takeshi WADA
1
1帝京大学医学部,放射線科学講座
キーワード:
Bone metastasis
,
Transcatheter arterial embolization
,
Radiofrequency ablation
Keyword:
Bone metastasis
,
Transcatheter arterial embolization
,
Radiofrequency ablation
pp.821-828
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003030
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要旨:動脈塞栓術は経カテーテル的に動脈を塞栓することで腫瘍血流を低減する手技であり,術中出血量を低減し手術をサポートするほか,腫瘍増殖・骨膜刺激の抑制による疼痛緩和効果も報告されている。ラジオ波焼灼療法(RFA)は腫瘍に電極針を穿刺して内部加熱を生じさせ,腫瘍の凝固壊死を誘導する治療法である。RFAは骨転移に対する疼痛緩和効果を有するほか,病変の局所制御も期待できることが特長である。いずれの手技も低侵襲で安全に施行することができ,標準治療に不適・不応の患者においては有効な治療選択肢と考えられる。2022年9月よりRFAの保険適用が拡大されたことにより,いずれの手技も保険診療下に施行できるようになった。骨転移診療における有効な治療選択肢となることが期待される。
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