Japanese
English
特集 整形外科領域におけるリアルワールドデータを用いた研究
四肢長管骨開放骨折レジストリー
Registry of the patients with long bone open fractures of the extremities
石井 桂輔
1
,
黒住 健人
1
,
鈴木 卓
1
,
渡部 欣忍
1
,
井口 浩一
2
,
帖佐 悦男
3
Keisuke ISHII
1
,
Kouichi INOKUCHI
2
,
Etsuo CHOSA
3
1帝京大学医学部附属病院,外傷センター
2埼玉医科大学総合医療センター,高度救命救急センター
3宮崎大学医学部,整形外科
キーワード:
Registry
,
Open fractures
,
Extremities
Keyword:
Registry
,
Open fractures
,
Extremities
pp.1513-1521
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001939
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:運動器外傷治療の現状を把握し治療のエビデンスを構築するために,日本骨折治療学会は2015年2月に四肢長管開放骨折症例の登録事業である日本骨折治療学会運動器外傷データベース(DOTJ)を設立した。111施設で2020年6月までに3,844症例,4,187骨折が登録された。DOTJは中間データが既に幾度も学会などで公表されてきたが,現在はデータ収集を終え近日最終データが論文化される予定である。登録された症例の受傷機転は交通事故(自動二輪車)が20.7%で最多,受傷部位は脛骨骨幹部が23.6%で最多だった。受傷後3カ月の感染率は9.6%,1年後の骨癒合率は90.8%,復職率は70.5%だった。今後は,四肢長管骨開放骨折レジストリーを再開するのに加えて寛骨臼骨折手術レジストリーを開始する予定である。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.