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特集 骨転移診療のすゝめ―現状と課題
転移性脊椎腫瘍の手術
Surgery for metastatic spinal tumor
角谷 賢一朗
1
,
由留部 崇
1
,
武岡 由樹
1
Kenichiro KAKUTANI
1
1神戸大学,整形外科
キーワード:
Separation surgery
,
Metastatic spinal tumor
,
Surgery
Keyword:
Separation surgery
,
Metastatic spinal tumor
,
Surgery
pp.809-813
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003028
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要旨:転移性脊椎腫瘍は病的骨折による疼痛に加え神経症状を呈することから,担がん患者のQOLに大きく影響する。がん集学的治療の最終目標は,QOLを維持した上での生命予後の延長であり,転移性脊椎腫瘍の制御は,がん集学的治療において原発がんに対する治療に匹敵する重要性がある。がん集学的治療において,早期に除痛を得られる手術療法の有効性は高い。代表的な手術療法として,椎体形成術,後方除圧固定術,腫瘍脊椎骨全摘出術が挙げられるが,最近では,定位放射線治療と併用するseparation surgeryも報告されている。それぞれの手術で適応や対応可能な病態が異なるが,術式選択においては,術後の休薬期間や安静による,がん集学的治療への影響を最小限にする必要があり,主科とのコミュニケーションが重要である。
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