Japanese
English
シンポジウム 下肢長管骨骨折に対するminimally invasive surgery
下肢長管骨骨折に対する創外固定法
Management of Long Bone Fractures of Lower Extremity with the External Fixator
萩野 哲男
1,2
,
濱田 良機
1
,
益山 宏幸
1
,
佐藤 栄一
1
,
坂東 和弘
1
,
小野 尚司
1
,
相馬 真
1
Tetsuo Hagino
1,2
1山梨医科大学整形外科
2現:国立甲府病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yamanashi Medical University
キーワード:
fracture
,
骨折
,
external fixator
,
創外固定器
,
lower extremity
,
下肢
Keyword:
fracture
,
骨折
,
external fixator
,
創外固定器
,
lower extremity
,
下肢
pp.1121-1126
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903378
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要旨:われわれは下肢長管骨骨折例のうち,開放骨折や多発外傷例などに対してOrthofix創外固定器による治療を行ってきた.今回本法を施行した下肢長管骨外傷性骨折の治療成績を調査し,さらに髄内釘による内固定法を行った症例との臨床成績を比較しminimally invasive surgeryの観点からその有用性を検討した.症例は大腿骨骨折128骨折,下腿骨骨折178骨折,計274例306骨折で,受傷時年齢は平均34歳,受傷原因は交通事故が大半を占めていた.骨癒合率は大腿骨が90.2%,下腿骨が94.1%で,骨癒合期間(創外固定器装着期間)は前者が平均19.3週,後者が18.0週で,合併症としてはminor pin tract infectionが34骨折(8.3%)にみられたが重篤なものはなかった.髄内釘固定群(132骨折)との比較では創外固定法施行例では手術時間は短く,術中出血量は低値であった.骨折の初期治療における創外固定法は小侵襲で,重篤な合併症はなく有用な治療法である.
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