発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249783
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症例1:32歳男.主訴は左前腕痛手指運動障害.ベルトコンベアーに左前腕~肘を巻き込まれ,転位の少ない橈骨遠位1/3部骨折を受傷した.腋窩ブロック下に上腕二頭筋腱膜の切離と深部コンパートメントの開放を行い,骨折部橈側皮下にlocking plate固定を行った.術後8週で骨癒合が得られたため抜去した.症例2:33歳男.主訴は右前腕痛.倒れてきた業務用大型冷蔵庫と壁の間に右前腕を挾まれ尺骨骨折を受傷した.骨折部尺背側皮下にlocking plate固定を行ったが,術後26日目に誤って患肢をぶつけ,X線像で近位スクリュー刺入部に新しい骨折線を認めた.簡易的な機能装具を装着させ,受傷後8週で骨癒合が得られた.症例3:91歳女.転倒して左上腕骨骨幹部螺旋骨折を受傷した.上腕骨外側皮下にlocking plate固定を行い,術後8週で仮骨が形成され,12週で骨癒合が完成した
©Nankodo Co., Ltd., 2005