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特集 整形外科領域の患者立脚型評価(PROMs)
関節リウマチ診療におけるPROMsの重要性
PROMs for rheumatoid arthritis
浅井 秀司
1
Shuji ASAI
1
1名古屋大学,整形外科
キーワード:
Rheumatoid arthritis
,
Patient reported outcome measures
,
Patient global assessment
Keyword:
Rheumatoid arthritis
,
Patient reported outcome measures
,
Patient global assessment
pp.1349-1354
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002744
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要旨:関節リウマチは,関節の炎症や変形により客観的尺度では評価できない痛みや倦怠感などの症状をきたす疾患である。そのため,関節リウマチではPROsという概念が確立される以前より,患者自身が自分の状態を評価する尺度が用いられてきた。特に患者全般評価(PtGA)は,主要な疾患活動性評価指標にも含まれる重要なPROMsの一つである。近年,メトトレキサートや分子標的薬の登場,treat to targetなどの治療戦略の確立により,関節リウマチでは臨床的寛解を達成することが実現可能な目標となった。しかし,他覚的な炎症をコントロールできても,痛みや倦怠感などの自覚症状が残存する患者は少なからず存在する。より多くの患者が満足する診療を提供するために,PtGAなどのPROMsの重要性が改めて注目されている。
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