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特集 薬物療法が奏効する整形外科疾患
関節リウマチ
Rheumatoid arthritis
高橋 伸典
1
Nobunori TAKAHASHI
1
1愛知医科大学,整形外科
キーワード:
Rheumatoid arthritis
,
Drug therapy
,
Non-drug therapy
Keyword:
Rheumatoid arthritis
,
Drug therapy
,
Non-drug therapy
pp.351-357
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002927
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要旨:関節リウマチ(RA)は整形外科の外来診療で最も薬物療法が奏効する疾患の一つである。その切れ味は人工股関節置換術に匹敵すると感じることすらある。現在では標準治療が確立していることも見逃せない点であり,メトトレキサート(MTX)と1剤目の分子標的治療薬までの初期治療はcommon diseaseと考えて差し支えない。しかし血清反応(抗CCP抗体,リウマチ因子)陰性の場合には診断に苦慮する場合があり,専門医の意見を参考にしたい。分子標的治療薬の登場から20年が経過したが,薬物療法だけでは患者の生活の質(QOL)を最大化するのに不十分であることが明らかになり,ある意味で限界点がみえている。もちろん薬物療法は重要だが,手術やリハビリテーションなど非薬物療法も1990年代と変わらず重要であり,ガイドラインにも明記されている。エビデンス豊富な薬物療法を基礎としたトータルマネジメントを実践することは今後のRA治療戦略において非常に重要であり,整形外科医が果たすべき役割は大きい。
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