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特集 整形外科領域における関節リウマチ診療の現状と将来
関節リウマチに対する上肢手術のポイント
Point of orthopaedic surgery for upper extremity in RA patients
中川 夏子
1
Natsuko NAKAGAWA
1
1兵庫県立加古川医療センター,リウマチ科・整形外科
キーワード:
Rheumatoid arthritis
,
Upper extremity
,
Orthopaedic surgery
Keyword:
Rheumatoid arthritis
,
Upper extremity
,
Orthopaedic surgery
pp.159-166
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001619
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要旨:関節リウマチ(RA)の薬物治療の進歩により,RA上肢手術は新しい時代を迎えている。骨脆弱性や感染リスクなどのRA特有の問題点を踏まえ,除痛や機能回復,外観改善などの手術の目標を確認し,介入のタイミングを計る。手術の種類では滑膜切除術や関節形成術などの関節温存手術と,人工関節置換術や固定術など関節温存ではない手術があり,関節破壊の進行や各関節の特徴を考慮して適応を判断する。具体的な手術治療については関節ごとに詳述する。作業療法士との治療連携が術後成績を大きく左右し,その重要性は非常に大きい。タイトコントロール時代の今日,RA上肢手術は今後増加する可能性がある。様々な方法があり,機能面のみならず,外観も改善させることができるなど,今後もまだ進化していくことが期待される。薬物治療だけでなく,これからはRA上肢手術にもさらに注目が集まり,興味を持ち続けていただくことができるよう努力していきたい。
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