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特集 整形外科領域における関節リウマチ診療の現状と将来
関節リウマチに対する手術療法の変化
Changes in surgical treatment for rheumatoid arthritis
桃原 茂樹
1
Shigeki MOMOHARA
1
1医療法人社団博恵会 草薙整形外科リウマチクリニック
キーワード:
Medication
,
Rheumatoid arthritis
,
Surgical treatment
Keyword:
Medication
,
Rheumatoid arthritis
,
Surgical treatment
pp.149-158
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001618
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要旨:関節リウマチに対して様々な新規薬剤の登場により,手術療法の適応と選択が変わりつつある。以前は薬物によりコントロールできなかった炎症性滑膜に対しては外科的に積極的に滑膜切除を行っていたが,現在ではその適応はかなり限定してきている。一方で,関節機能を回復する人工関節に関しては,変形性関節症による手術件数の増加傾向に比べると決して増えてはいないものの,依然としてその適応がある症例も存在する。またさらに病勢が安定化することで,より高いレベルでのquality of lifeが求められることも多く,新しい外科的治療の時代が築かれる可能性が期待されている。最近では,手指や足趾に対して機能のみならず整容面までも求められるようになってきており,MTXに加えて生物学的製剤やJAK阻害薬など新規薬剤が登場した今でも,手術適応や術式の変遷に関しては,まだしばらくその推移を注目して見守る必要がある。
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