Japanese
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特集 骨粗鬆症と運動器疾患
関節リウマチと骨粗鬆症
Rheumatoid arthritis and osteoporosis
宗圓 聰
1
Satoshi SOEN
1
1そうえん整形外科 骨粗しょう症・リウマチクリニック
キーワード:
Rheumatoid arthritis
,
Glucocorticoid
,
Osteoporosis
Keyword:
Rheumatoid arthritis
,
Glucocorticoid
,
Osteoporosis
pp.259-267
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002478
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要旨:関節リウマチ(RA)では,炎症性サイトカインによる破骨細胞の活性化を介して傍関節性骨粗鬆症や骨破壊が引き起こされる。さらに,炎症性サイトカインによる骨形成低下,不動,ステロイドなどの疾患に関連した因子のみでなく,加齢,性などの一般的な危険因子も関与して全身性骨粗鬆症をきたし,脆弱性骨折のリスクが亢進する。ステロイドによりさらなる骨形成低下,骨吸収促進,骨質劣化,骨構造劣化が誘導されることから,RAに対する骨粗鬆症対策は必須である。RA治療により臨床的寛解を導入できた例でも骨密度減少が認められることから,骨密度の維持ないし増加を得るためには骨粗鬆症治療薬の併用が必須といえる。薬物治療開始および薬剤選択についてはステロイド非使用例では『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン』に従い,ステロイド使用例では『ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン』に従って判断する。
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