Japanese
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特集 整形外科領域の患者立脚型評価(PROMs)
PROMsによる股関節唇損傷・FAIの治療評価
Evaluation of hip labral tear and FAI with PROMs
渡邊 宣之
1
Nobuyuki WATANABE
1
1公立陶生病院,整形外科
キーワード:
Femoroacetabular impingement(FAI)
,
Patient-reported outcome measures(PROMs)
,
COSMIN(COnsensus-based Standards for the selection of health Measurement INstruments)
Keyword:
Femoroacetabular impingement(FAI)
,
Patient-reported outcome measures(PROMs)
,
COSMIN(COnsensus-based Standards for the selection of health Measurement INstruments)
pp.1307-1313
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002738
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要旨:股関節唇損傷,FAIの患者は活動性や年齢構成からも従来型のPROMsは適応しづらい。なぜなら例えばOxford Hip Scoreなどは変形性股関節症や人工関節を前提として開発されているからである。現在股関節鏡視下手術患者の評価法として国際的に評価が高いのは,mHHSを除けばHAGOS,HOS,iHOT33とiHOT12である。患者自身で完成させるというPROMsの性質上,このような国際的なPROMsはほとんどが英語で作成されているので,本邦で使用するには患者自身で完成できるよう,日本語化する必要がある。しかし,ただ単に質問項目を翻訳すればよいというのではなく,COSMINチェックリストに従って,再現性,妥当性,信頼性を証明する必要がある。現在までのレビュー論文などでの評価を考慮すると,本邦で使用すべき股関節唇損傷,FAIのPROMsはiHOT12JとJHEQが考慮されるべきである。
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