Japanese
English
特集 整形外科領域の患者立脚型評価(PROMs)
手・肘領域におけるPROMsの活用
Patient-reported outcome measures(PROMs)in hand and elbow conditions
清田 康弘
1
,
鈴木 拓
1
,
岩本 卓士
1
Yasuhiro KIYOTA
1
1慶應義塾大学医学部,整形外科学教室
キーワード:
Patient-reported outcome measures(PROMs)
,
Patient-Reported Outcomes Measurement Information System(PROMIS)
,
Computer adaptive testing(CAT)
Keyword:
Patient-reported outcome measures(PROMs)
,
Patient-Reported Outcomes Measurement Information System(PROMIS)
,
Computer adaptive testing(CAT)
pp.1291-1299
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002736
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要旨:筋骨格系障害を有する患者を評価する際に医療者主導での評価が,以前より行われてきた。近年は,患者自身の主観的な評価も重要視されるようになり,患者立脚型評価(PROMs)は日常臨床や臨床研究での治療効果判定に必要不可欠なものとなっている。PROMsは,妥当性(validity),信頼性(reliability),反応性(responsiveness)といった基本的な尺度特性を有している必要がある。開発されたPROMsはこれらの尺度についての検証が行われた後に,使用が可能となる。また,海外で作成されたPROMsは日本語版のcross-cultural validationを経て,使用可能となる。手・肘領域のPROMsも多く,部位別,疾患別の評価法や,包括的評価法などがあり,目的に応じて使い分ける必要がある。近年,Patient-Reported Outcomes Measurement Information System(PROMIS)が開発され,コンピュータ適応型テスト(CAT)で評価を行うことで,短時間に広範囲の評価を行うことができるようになった。この評価法については,今後,検証が重ねられることで,標準的評価法となる可能性がある。
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