Japanese
English
特集 整形外科領域の患者立脚型評価(PROMs)
THAの評価で用いられるPROMsの基礎知識
Patient-reported outcome measures to evaluate total hip arthroplasty
山手 智志
1
,
濵井 敏
1
,
藤田 努
2
,
小西 俊己
1
,
中尾 侑貴
1
,
中島 康晴
1
Satoshi YAMATE
1
,
Tsutomu FUJITA
2
1九州大学,整形外科
2九州大学病院,リハビリテーション部
キーワード:
Patient-reported outcome measures(PROMs)
,
Clinician-reported outcome(CRO)
,
Total hip arthroplasty(THA)
Keyword:
Patient-reported outcome measures(PROMs)
,
Clinician-reported outcome(CRO)
,
Total hip arthroplasty(THA)
pp.1315-1322
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002739
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要旨:わが国のTHAエビデンスは,医師報告アウトカムのJOA hip scoreに基づいてきた。近年,国際的には患者報告アウトカム(PRO)を測定し定量可能な患者立脚型評価法(PROMs)が注目されている。OMERACT-OARSIでは国際的合意を経て変形性関節症の臨床試験では患者報告による関節と生活の質(QOL)の評価が必須となった。PROMsはこれらを評価可能であり,既に10カ国において国家レベルのレジストリでも股関節に関するPROMsの収集が開始されている。JHEQ,WOMAC,OHS,HOOS,FJS-12などのPROMsは日本語版の信頼性・妥当性が検証されており,日本人のTHAの評価でも利用可能である。わが国においてPROMsは患者の股関節やQOLの評価のみならず,多職種間の連携を容易にし,医療従事者の働き方を効率化し,そしてわれわれ医療従事者のあり方を再評価するツールとして期待される。
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