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特集 股関節とその周囲のスポーツ障害
アスリートの股関節障害に対する手術治療の実際
Surgical management for femoroacetabular impingement in athletes
畠山 昌久
1
,
内田 宗志
1
Akihisa HATAKEYAMA
1
1産業医科大学若松病院,整形外科
キーワード:
Femoroacetabular impingement(FAI)
,
Elite athlete
,
Anterior inferior iliac spine(AIIS)
Keyword:
Femoroacetabular impingement(FAI)
,
Elite athlete
,
Anterior inferior iliac spine(AIIS)
pp.995-1001
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000965
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要旨:エリートアスリートのfemoroacetabular impingement(FAI)の特徴として,大きなcam病変を有することが挙げられる。術前検査,術中の鏡視下・透視下でcam病変を把握し削り残りまた削り過ぎないように注意する必要がある。また近年,下前腸骨棘の骨形態に違いがありインピンジメントの原因となると報告されている。Type Ⅱ,Ⅲでは隆起部を削りインピンジメントしないようにする。Hypermobile athleteにおいては関節包が弛緩している症例があり,術中切開した関節包を最後に強固に縫縮する必要がある。当院では靴紐状に関節包に人工靱帯をかけて縫縮するshoelace techniqueを用いている。また諸家より報告されているエリートアスリートのFAIに対する股関節鏡視下手術の術後成績は良好であり,上記の点に注意して行えば股関節鏡視下手術は有効である。
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