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特集 オンライン診療への取り組みと今後の展望
一般病院整形外科・リウマチ科のオンライン診療への取り組み
Management of online examination in the orthopaedic surgery and rheumatology hospital
三木 健司
1
Kenji MIKI
1
1大阪行岡医療大学,医療学部
キーワード:
Multidisciplinary approach
,
Patient-reported outcome measures(PROMs)
,
Screening
Keyword:
Multidisciplinary approach
,
Patient-reported outcome measures(PROMs)
,
Screening
pp.7-16
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001995
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要旨:コロナ禍で患者・医療者ともオンライン診療の要望が増えてきている。整形外科ではほとんど行われていない現状を鑑み,少しでも多くの医師が行いやすくなるように筆者の工夫を提示した。整形外科・リウマチ科では,まず主訴を連絡してもらい,それに合わせた症状を確認できそうな診察手技などを家族と行ってもらい,あらかじめ通常診察室で行う診察手技に対する反応を確認しておき,場合によっては採血や画像検査をオンライン診療の前に行っておく。これらはすべて事務担当者(場合により米国ではphysician assistantと称される職種でも可能)が行い,実際のオンライン診療は医師側から患者側に連絡し,その場である程度の診断行為を行う。あらかじめ行った診察手技による患者の反応や血液検査の結果,画像所見の結果があるため,来院して診察すべき状態かどうかの判断は容易である。あくまでスクリーニングという気持ちで行っており,患者にもその旨は説明している。筆者は約1年4カ月で1,000件近いオンライン診療を行っているが,対面診療と比較して大きな差異(誤診率,治療成績)はないと感じている。また月間診療報酬合計額としてオンライン診療が対面診療より過小になることはなかったが,整形外科・リウマチ科という診療科の特徴により検査料,画像診断料が含まれることに注意すべきである。ぜひ,全国の整形外科医・リウマチ医でもオンライン診療を導入してほしい。
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