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特集 整形外科疾患の運動療法—最近の進歩
腰痛に対する運動療法
Exercise therapy for low back pain
金岡 恒治
1
Koji KANEOKA
1
1早稲田大学,スポーツ科学学術院
キーワード:
Low back pain
,
Exercise
,
Motor control
Keyword:
Low back pain
,
Exercise
,
Motor control
pp.405-412
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001678
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要旨:腰痛の運動療法を成功させるためには,その患者がもつ腰痛の病態と腰痛発生メカニズムに即した介入が必要となる。腰痛病態は大きく関節障害と筋性腰痛に分けられる。関節障害には椎間板障害,椎間関節障害,仙腸関節障害があり,筋性腰痛は筋筋膜性腰痛と脊柱起立筋付着部障害などに分けられる。各々の腰痛発生メカニズムを推定し,腰痛発生メカニズムに影響を与える身体機能低下部位を推定し,低下している機能を改善させるために有効な体幹モーターコントロールエクササイズやストレッチングを指導することが求められる。これまで腰痛病態や発生メカニズムの分類に基づいた運動療法の調査研究は行われておらず,そのエビデンスは未確立であるが,薬物療法に先立って実施するべき方法と考える。
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