Japanese
English
臨床
整形外科手術における術中X線透視時間
Study of radiation exposure during orthopaedic surgery
小久保 吉恭
1
Yoshiyasu KOKUBO
1
1武蔵野赤十字病院,整形外科
キーワード:
Radiation exposure
,
Fluoroscopy
,
Orthopaedic surgery
Keyword:
Radiation exposure
,
Fluoroscopy
,
Orthopaedic surgery
pp.77-79
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002008
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要旨:2016年と2019年に当科で施行した大腿骨頚部骨折に対するハンソンピンを使用した骨接合術(31例:18例)を対象とし,2群間における手術時間,出血量,術中X線透視時間,術者および助手の経験年数を比較した。2016年における手術時間は31±8分,出血量は22±19g,術中X線透視時間は97±64秒であった。2019年では,手術時間が31±8分,出血量は15±11g,術中X線透視時間は225±113秒であった。手術時間,出血量では2群間に有意差は認めなかったが,術中X線透視時間は2019年で有意に長かった。術者,助手の経験年数はほぼ同等であったが,人事異動に伴い術者は7人中6人が,助手は5人中4人が交代していた。2群間で放射線照射時間に有意差があった理由としては,手術を担当する医師の意識に差があった可能性がある。手術を担当する医師には患者のみならず,スタッフに対しての職業被曝も最小限にするという意識をもつことが必要であると考えられた。
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