Japanese
English
臨床
大腿骨近位部骨折患者における術後せん妄発症率とリスク因子
Incidence and risk factors of postoperative delirium in patients with hip fracture
植木 正明
1
,
深澤 高広
2
,
松尾 智哉
2
,
伊藤 淳
2
,
佐藤 啓三
2
Masaaki UEKI
1
,
Takahiro FUKAZAWA
2
1西脇市立西脇病院,麻酔科
2同上,整形外科
キーワード:
Hip fracture
,
Postoperative delirium
,
Risk factors
Keyword:
Hip fracture
,
Postoperative delirium
,
Risk factors
pp.105-108
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001602
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要旨:大腿骨近位部骨折患者の術後せん妄は,合併症,入院期間,医療費に関係している。大腿骨近位部骨折患者の術後せん妄発症率とリスク因子を検討した。対象は2017年6月1日から2018年12月31日までの65歳以上の大腿骨近位部骨折患者167症例である。術後せん妄の診断はConfusion Assessment Method(CAM)日本語版で行った。対象患者の平均年齢は83.2歳で,術後せん妄発症率は31.1%であった。術後せん妄発症には年齢,術前フレイル,認知症が有意に関係し,多変量解析では,フレイル(オッズ比6.31,95%信頼区間:2.93〜13.60,p<0.001)が独立したリスク因子であった。せん妄は最も多い術後合併症の一つであり,術後せん妄対策が望まれる。
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