Japanese
English
経験
特発性大腿骨顆部壊死を伴う膝内側部痛に対する超音波検査機器の有用性
Usefulness of ultrasound evaluation for medial knee pain accompanied with spontaneous osteonecrosis of the knee
金子 貴俊
1
,
井上 彰
1
,
岩崎 翼
2
,
中川 智之
3
Takatoshi KANEKO
1
,
Tsubasa IWASAKI
2
,
Tomoyuki NAKAGAWA
3
1慶友整形外科クリニック,リハビリテーション科
2まつだ整形外科クリニック,リハビリテーション科
3慶友整形外科病院,整形外科
キーワード:
Spontaneous osteonecrosis of the knee(SONK)
,
Medial meniscus posterior root tear(MMPRT)
,
Color doppler
Keyword:
Spontaneous osteonecrosis of the knee(SONK)
,
Medial meniscus posterior root tear(MMPRT)
,
Color doppler
pp.109-111
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001603
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要旨:特発性大腿骨顆部壊死(SONK)は一般的に単純X線やMRIを用いて診断する。われわれは超音波診断装置(US)を用いてSONKの評価を行った結果,大腿骨顆部の血流シグナルの有無でSONKと変形性膝関節症の鑑別ができる可能性があることを報告している。本研究では膝内側部痛に対してUSを用いてSONKの有無を調査することを目的とした。対象は膝内側部痛で受診しX線を撮像した37例を対象とした。全例に大腿骨顆部に対して短軸・長軸にプローブを走査し新生血管の有無を評価した。後日MRIを撮像し,半月板断裂形態およびSONKの有無を確認した。USにて37例中7例に新生血管を認め,MRIにおいてもその7例全例にSONKを認めた(感度0.89,特異度0.97,p<0.01)。SONK所見を認めた7例はすべて内側半月板後根損傷(MMPRT)を伴っており,そのうち5例は初期のSONKであった。X線像では描出されない初期の症例に対しUSを用いることで早期にSONKを診断できる可能性が示唆された。
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