Japanese
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臨床
大腿骨近位部骨折患者に対して整形外科医と麻酔科医が作成した集学的管理プログラムを用いた受傷後48時間以内の早期手術
Nishiwaki-style multidisciplinary program for patients with hip fracture in which anesthesiologists collaborated with orthopaedic surgeons
深澤 高広
1
,
植木 正明
2
,
伊藤 達也
1
,
伊藤 淳
1
,
大内 聖士
1
,
佐藤 啓三
1
Takahiro FUKAZAWA
1
,
Masaaki UEKI
2
1西脇市立西脇病院,整形外科
2同上,麻酔科
キーワード:
Hip fracture
,
Comprehensive care
,
Anesthesiologist
Keyword:
Hip fracture
,
Comprehensive care
,
Anesthesiologist
pp.315-321
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002490
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要旨:大腿骨近位部骨折に対して欧米では整形外科医と整形老年病医との共同管理による集学的プログラムにより,36時間以内の早期手術が推奨されているが,日本では欧米と同様の管理プログラムでの早期手術は未だ困難である。そこで整形外科医と麻酔科医が協力して,患者の全身状態の術前評価,最適化,手術決定アルゴリズム,術後管理からなる集学的管理プログラムを作成した。対象は2018年の65歳以上の大腿骨近位部骨折患者105症例について手術までの待機期間,術後合併症,予後に及ぼす影響を検討した。受傷から手術までの待機期間は中央値で1日,入院から手術までの待機期間は0.5日,死亡は30日0例,90日3例であった。大腿骨近位部骨折に対して整形外科医と麻酔科医で施設に応じた集学的プログラムを作成することで,受傷後48時間以内の早期手術可能である。
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