Japanese
English
臨床
大腿骨近位部骨折患者の入院までの遅延は全身状態を悪化させる
Admission delay worsens preoperative general conditions in patients with hip fracture
深澤 高広
1
,
植木 正明
2
,
片岡 君成
1
,
佐藤 啓三
1
Takahiro FUKAZAWA
1
,
Masaaki UEKI
2
1西脇市立西脇病院,整形外科
2同上,麻酔科
キーワード:
Hip fracture
,
Admission delay
,
Preoperative
Keyword:
Hip fracture
,
Admission delay
,
Preoperative
pp.219-222
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001631
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要旨:大腿骨近位部骨折は入院から48時間以内の早期手術が推奨されている。大腿骨近位部骨折患者の受傷から入院までの経過日数による入院時の栄養,炎症などの検査値に及ぼす影響を検討した。対象は2016年1月1日から2017年9月14日までの65歳以上の大腿骨近位部骨折患者150症例である。受傷後1日以内の入院患者は74%であった。受傷から入院まで2日以降の群は1日以内の群と比較して,有意に血清アルブミン値,平均ヘモグロビン値が低く,血清C-reactive protein値が高値で,低栄養状態,炎症徴候を呈していた。大腿骨近位部骨折は受傷から入院までの期間の短縮を含めた早期手術が重要であると考えられた。
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