Japanese
English
臨床
大腿骨近位部骨折における早期手術は褥瘡発症を軽減する
Early hip surgery in Japanese patients reduces pressure ulcer
折戸 彬
1
,
植木 正明
2
,
松本 朋子
3
,
深澤 高広
1
,
佐藤 啓三
1
,
伊藤 淳
1
Akira ORITO
1
,
Masaaki UEKI
2
,
Tomoko MATSUMOTO
3
1西脇市立西脇病院,整形外科
2同上,麻酔科
3同上,看護部
キーワード:
Pressure ulcer
,
Hip fracture
,
Early surgery
Keyword:
Pressure ulcer
,
Hip fracture
,
Early surgery
pp.1091-1095
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001393
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要旨:大腿骨近位部骨折後の褥瘡発症は入院期間の延長をはじめとする予後に影響を与える。今回,大腿骨近位部骨折手術症例99例を対象に栄養サポートチーム(NST)の介入のもと,入院後48時間以内の早期手術が褥瘡発症に及ぼす影響を後ろ向きに検討した。早期手術群の褥瘡の発症率は6.6%で,待機手術群の37.5%に比べて有意に低下していた。早期手術群での術後4日目の摂取エネルギーは必要エネルギーに十分達し,NST介入の効果は得られたが,待機手術群では必要エネルギーの約66%しか摂取できていなかった。術前から重症度が高く,待機手術となった患者の術後の摂食不良に対するNSTの介入方法が今後の課題である。
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