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特集 骨粗鬆症性椎体骨折治療の最新知見
骨粗鬆症性椎体骨折の有病率
-―ROAD studyより―
Prevalence of morphometric vertebral fractures in Japan;the third survey of the ROAD study
堀井 千彬
1
,
田中 栄
1
,
吉村 典子
2
Chiaki HORII
1
,
Noriko YOSHIMURA
2
1東京大学医学部附属病院,整形外科・脊椎外科
2東京大学医学部附属病院22世紀医療センター,ロコモ予防学講座
キーワード:
Vertebral fracture
,
Osteoporosis
,
Prevalence
Keyword:
Vertebral fracture
,
Osteoporosis
,
Prevalence
pp.129-134
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001175
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要旨:大規模住民コホートROADスタディの第3回調査(2012~2013年)より,本邦男女における形態学的椎体骨折(VF)の有病率を推定した。診断にはGenantの半定量法(SQ法)を用い,SQ≧1をVF,SQ=1をmild VF,SQ≧2をsevere VFとした。40歳以上の1,486名(男性483名,女性1,003名,平均年齢66.8歳)における有病率は,VF:21.8%(男性26.3%,女性19.6%,p=0.004),mild VF:13.9%(男性21.3%,女性10.3%,p<0.001),severe VF:7.9%(男性5.0%,女性9.4%,p=0.003)であり,VFとmild VFは男性に有意に多く,severe VFは女性に有意に多かった。腰痛の有無・歩行能力低下(平地歩行に支持が必要または通常歩行速度0.8m/秒未満)との関連を調べたところ,いずれもsevere VFとのみ関連し,mild VFとは関連しなかった。複数椎体のVFは女性においてのみ歩行能力低下と関連した。
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