手の変形性関節症の有病率と関連因子 -―大規模住民コホートROADスタディ―

Prevalence of hand osteoarthritis and its associated factors；the ROAD study

要旨：大規模住民コホートROAD study 1,535名のデータから，本邦の一般住民の手の変形性関節症（OA）の有病率が91.5％であり，年齢と有意な正の相関を示すこと，性差がみられないことが明らかになった。罹患関節の中では，DIP関節が最多で，続いて母指IP，PIP，母指CMC，MCP関節の順であった。また，Kellgren-Lawrence grade 3以上の手のOA（severe HOA）の有病率は39.8％で，握力，手の痛みと有意に関連した。