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特集 骨粗鬆症性椎体骨折治療の最新知見
骨粗鬆症・椎体骨折治療体系における運動療法の役割
Role of exercise for the treatment of osteoporosis with vertebral fractures and hyperkyphosis
本郷 道生
1
,
宮腰 尚久
2
,
島田 洋一
2
Michio HONGO
1
,
Naohisa MIYAKOSHI
2
1秋田大学医学部附属病院,整形外科
2秋田大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系,整形外科学講座
キーワード:
Osteoporosis
,
Vertebral fracture
,
Exercise
Keyword:
Osteoporosis
,
Vertebral fracture
,
Exercise
pp.157-163
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001179
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要旨:骨粗鬆症性骨折の中で椎体骨折は最も頻度が高い。椎体骨折に伴う脊柱変形に伴い,腰背部痛や身体機能障害,さらには内臓障害を引き起こして生活の質は低下する。急性期の骨折の治療は装具や薬物治療が主体で,運動療法の適応ではない。運動療法により骨密度は増加するとされているが,骨粗鬆症を伴う高齢者には有効な運動の強度や頻度で行うことは現実的には困難である。椎体骨折が骨癒合した後に生じる脊柱変形では,施設通所による複数の運動の組み合わせにより身体機能や腰背部痛,姿勢,生活の質を改善可能である。高齢者では自宅で実施可能な運動が求められており,低強度の背筋力増強運動は,有効かつ安全で継続可能な運動として有用である。
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