Japanese
English
特集 整形外科領域における人工知能(AI)
人工知能技術を活用した椎体骨折の画像診断
Artificial intelligence for the diagnosis of vertebral fractures
藪 晋人
1
,
高橋 真治
1
,
星野 雅俊
2
,
寺井 秀富
1
Akito YABU
1
,
Masatoshi HOSHINO
2
1大阪公立大学大学院医学研究科,整形外科学
2大阪市立総合医療センター,整形外科
キーワード:
Artificial intelligence
,
Convolutional neural network
,
Vertebral fracture
Keyword:
Artificial intelligence
,
Convolutional neural network
,
Vertebral fracture
pp.1169-1174
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002701
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:椎体骨折において,適切な診断や治療介入の遅れは患者の著しい生活の質の低下を引き起こし,問題となる。よって診断の質の確保は喫緊の課題であり,その中で画像診断は重要な役割を担う。高齢者では陳旧性椎体骨折を有することが多く,新鮮骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)の診断に加え,脊椎腫瘍や感染性脊椎炎などによる病的骨折との鑑別も必要となるため,画像診断に難渋することが多い。近年,人工知能(AI)を活用した椎体骨折画像診断システムの報告が増加しており,診断精度の向上にかかる期待は大きい。われわれが構築したMRIにおける新鮮・陳旧性OVFのAI識別システム1)の識別能は良好であり,脊椎外科医と同等であった。AIを活用した椎体骨折画像診断システム開発の今後のさらなる発展が望まれる。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.