Japanese
English
臨床
大腿骨近位部骨折症例に対するロコモ25を用いた受傷前の運動機能評価
Evaluation of physical function before injury using locomo 25 for patients with hip fracture
田中 暢一
1
,
倉都 滋之
2
Nobukazu TANAKA
1
,
Shigeyuki KURATSU
2
1ベルランド総合病院,理学療法室
2同上,整形外科
キーワード:
Hip fracture
,
Locomotive syndrome
,
Fall
Keyword:
Hip fracture
,
Locomotive syndrome
,
Fall
pp.417-423
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000842
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要旨:大腿骨近位部骨折症例に対しロコモ25を用いて受傷直前の運動機能を評価し,その影響因子を明らかにすることを目的とした。大腿骨近位部骨折を受傷して当院に入院となった60歳以上の61例(79.8歳)を対象とした。方法はロコモ25を用いて受傷前の運動機能の特性を把握し,さらにロコモ25に影響する因子の探索を行った。その結果,ロコモ25の合計点は中央値18.5点で,半数以上(52.5%)がロコモ度2に該当し,受傷前から運動機能の低下が進行していた。また,その傾向は高齢で過去に転倒を繰り返していたものほど大きく,さらにその転倒歴には既存椎体骨折の重症度と握力が影響していた。
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