Japanese
English
臨床
高位脛骨骨切り術と脛骨顆外反骨切り術のX線学的比較
Radiological comparison between high tibial osteotomy and tibial condylar valgus osteotomy
樋口 隆志
1
,
小関 弘展
1
,
米倉 暁彦
2
,
中添 悠介
3
,
砂川 伸也
4
,
尾﨑 誠
2
Takashi HIGUCHI
1
,
Akihiko YONEKURA
2
,
Yusuke NAKAZOE
3
,
Shinya SUNAGAWA
4
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科,医療科学専攻保健科学分野
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科,整形外科学
3医療法人和仁会和仁会病院,整形外科
4長崎大学大学院医歯薬学総合研究科,保健学専攻
キーワード:
Knee
,
Osteoarthritis
,
Tibial condylar valgus osteotomy
Keyword:
Knee
,
Osteoarthritis
,
Tibial condylar valgus osteotomy
pp.411-416
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000841
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要旨:本研究の目的は,高位脛骨骨切り術(HTO)と脛骨顆外反骨切り術(TCVO)のX線学的特徴を比較することである。当科で変形性膝関節症(膝OA)に対して骨切り術を施行したHTO群32例35膝とTCVO群32例35膝を対象とした。両下肢立位長尺正面像,膝関節像から膝OAの重症度,下肢アライメント,骨形態,関節適合性を,内外反ストレス撮影像から関節動揺性を計測し,術前と術直後,および術後1年時点での各項目を比較した。HTO群に比べてTCVO群では術前の膝OAの重症度が高く,脛骨内側関節面の摩耗・欠損が大きかった。また,外側関節裂隙が拡大しており,強い関節動揺性を有していたが,術後は脛骨近位関節面が矯正され,関節動揺性はHTO群よりも有意に低かった。TCVOは脛骨内側関節面が落ち込んで外側関節裂隙が開大し,内外反不安定性を有する内側型膝OAに有効な手術法であり,病期が進行した症例にも適応可能である。
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