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特集 大腿骨近位部骨折における二次性骨折の予防
大腿骨近位部骨折二次性骨折の疫学
Epidemiology of secondary fractures after hip fracture
堀米 洋二
1
Yoji HORIGOME
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科,健康寿命延伸・運動器疾患医学講座
キーワード:
Hip fracture
,
Secondary fractures
,
Epidemiology
Keyword:
Hip fracture
,
Secondary fractures
,
Epidemiology
pp.911-914
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003055
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要旨:大腿骨近位部骨折は,二次性骨折のリスクであり,初回骨折受傷後2年間で約4%の二次性大腿骨近位部骨折が生じるとされる。二次性大腿骨近位部骨折は,機能予後,生命予後を悪化させる。そのため,初回骨折の診療に携わった医療者は二次性骨折を予防する責務がある。初回骨折直後(2年間程度)が最も二次性骨折の危険性が差し迫った状態「imminent fracture risk」であり,これに対応することが求められる。薬物療法の導入はもちろん,二次性大腿骨近位部骨折の危険因子に対する介入は,多職種で行うことで,その効果が大きくなることが期待される。骨折リエゾンサービス(FLS)の有用性は国内外から報告されており,多くの大腿骨近位部骨折患者に対応する施設においては,その導入を積極的に検討するべきである。
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