Japanese
English
研究
未固定凍結標本を用いた二分靱帯損傷の生体力学的研究
Biomechanical analysis of the foot instability after bifurcate ligament injury;a cadaveric study
小林 拓馬
1
,
鈴木 大輔
2
,
渡邉 耕太
3
,
寺本 篤史
1
,
藤宮 峯子
4
,
山下 敏彦
1
Takuma KOBAYASHI
1
,
Daisuke SUZUKI
2
,
Kota WATANABE
3
,
Mineko FUJIMIYA
4
1札幌医科大学医学部,整形外科学講座
2同上,生体工学・運動器治療開発講座
3札幌医科大学保健医療学部,理学療法学第二講座
4札幌医科大学医学部,解剖学第二講座
キーワード:
Bifurcate ligament
,
Chopart joint
,
Biomechanics
Keyword:
Bifurcate ligament
,
Chopart joint
,
Biomechanics
pp.1301-1307
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000620
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要旨:二分靱帯はショパール関節外側の安定性に関与するといわれる。二分靱帯損傷は足部捻挫に伴って比較的高率に起こるが,その生体力学的研究は少なく詳しい機序は不明である。本研究では,多方向負荷試験を行い二分靱帯の生体力学的特性を評価した。未固定凍結標本8足を用いて前足部に回旋・内転・底屈負荷試験を行った。測定は正常足から踵舟状靱帯,踵立方靱帯,背外側踵立方靱帯の順で段階的に切離して行い,関節安定性を評価した。踵舟状靱帯切離では,負荷時の付着部間距離に有意な変化がみられなかった。一方,踵立方靱帯切離後には,内がえし負荷と内転負荷において付着部間距離が有意に増大した。内がえし負荷や内転負荷は二分靱帯損傷を生じる重要な受傷機転であると考えられた。
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