Japanese
English
特集 TKAの成績向上のためのバイオメカニクス
6自由度関節力学試験ロボットシステムを用いたTKAバイオメカニクス解析
Biomechanical analysis of TKA using a six-degrees of freedom robotic system
岡田 葉平
1
,
寺本 篤史
1
,
鍋城 尚伍
1
,
高木 鉄矢
2
,
柴田 康楽
2
,
藤江 裕道
2
Yohei OKADA
1
,
Tetsuya TAKAGI
2
1札幌医科大学,整形外科学講座
2東京都立大学大学院,システムデザイン研究科
キーワード:
Total knee arthroplasty
,
Biomechanics
,
Six-degrees of freedom robotic system
Keyword:
Total knee arthroplasty
,
Biomechanics
,
Six-degrees of freedom robotic system
pp.39-45
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002420
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要旨:6自由度関節力学試験ロボットシステムと未固定凍結遺体を用いて両十字靱帯温存型人工膝関節全置換術の生体力学的解析を行った。6自由度それぞれに力制御または位置制御を行うことでリアルタイムに膝関節運動をコントロールし,同一献体・同一座標系でintact膝と人工膝関節,さらに手術手技による変化を検討した。両十字靱帯温存型人工膝関節の屈曲・伸展時のキネマティクスは正常膝と異なる部分があった。前・後方laxityは0°~90°の範囲内で正常膝と同等であり,後顆厚により変化した。前十字靱帯のin situ forceは正常膝より上昇し,脛骨後傾角により変化した。一方で両十字靱帯代償型人工膝関節は,前十字靱帯の機能を完全には代償できていなかった。これらの結果から,両十字靱帯温存型人工膝関節全置換術の術式改良を目指している。
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