Japanese
English
研究
静脈可視化装置を用いた手指背側静脈解剖の検討と臨床的利用
Examination of the anatomy of the dorsal finger vein and clinical application using vein visualization device
津村 卓哉
1
,
松本 泰一
1
,
土井 洋幸
1
,
岸本 克馬
1
,
松下 睦
1
,
塩出 速雄
1
Takuya TSUMURA
1
1倉敷中央病院,整形外科
キーワード:
Anatomy/dorsal finger vein
,
Vein visualization device
,
StatVein
Keyword:
Anatomy/dorsal finger vein
,
Vein visualization device
,
StatVein
pp.1297-1300
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000619
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要旨:静脈可視化装置StatVein(SV)を用いて手指背側静脈解剖の検討と臨床的利用を行った。対象は22母指,88指である。爪基部レベルでの平均静脈本数は橈側0.86本,尺側0.88本,爪半月辺縁からの距離は橈側5.99mm,尺側5.65mmであった。DIP関節では平均静脈本数は3.08本,全症例において中央に静脈を認め,中央の静脈から隣接する静脈への距離は8.63mmであった。Radial artery superficial palmar branch flap,wrap around flap+VY advancement flapではSVを用いて静脈同定は容易であった。DIP関節ではまず正中静脈を同定し,ついで中央から8mm程度離れた部位を剝離し,爪基部では爪半月辺縁より5.6mmの部位を中心に剝離することが有用である。SVは操作が簡便で,皮弁手術,切断指の際,静脈の走行の確認において有用である。
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