Japanese
English
症例
Double socket techniqueを用いた人工股関節再置換術の3例の治療成績
-―術後平均13年の経過―
Double socket technique in revision total hip arthroplasty;report of three cases
田中 秀達
1
,
山田 則一
2
,
田中 正彦
3
,
大津 進
4
,
大沼 正弘
2
,
千葉 大介
1
Hidetatsu TANAKA
1
,
Norikazu YAMADA
2
,
Masahiko TANAKA
3
,
Susumu OTSU
4
1東北大学医学部,整形外科学教室
2仙台赤十字病院,整形外科
3気仙沼市立病院,整形外科
4大崎市民病院,整形外科
キーワード:
Double socket technique
,
Revision THA
,
Osteolysis
Keyword:
Double socket technique
,
Revision THA
,
Osteolysis
pp.1309-1313
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000621
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要旨:Double socket techniqueは固着したセメントレスカップを温存し,ポリエチレンライナーをセメント固定する再置換方法である。セメントレスカップを除去する際に生じる骨欠損が少なく低侵襲である。対象は全例女性で,再置換時年齢は平均53.7歳であった。初回人工股関節で使用されたカップは全例Harris-Galante Porous Ⅱ Cupであった。全例でカップのロッキング機構が破綻し,2例でステムネックとライナーのインピンジメントがみられた。カップ周囲の骨溶解を掻爬し,骨移植を行った後にポリエチレンライナーをセメント固定した。セメントレスTHA用のクロスリンクポリエチレンには,セメントとの固着性を高めるために溝を作成した。ステムネックとライナーが衝突する1例で,衝突部分を削りとった。術後平均13年の経過で臨床・画像所見とも良好で有用な再置換方法である。
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